ネキシウムは、胃酸の分泌を抑制することによって、その効果を発揮することが知られています。
具体的にネキシウムの作用を知るためには、まず一般的な薬物の体内動態を知る必要があります。
内服する薬物は、その多くが小腸において吸収され、全身に循環し、疾患のある部位に作用し、そうではない部位に作用することで副作用を発生させます。
その後、脂溶性の物質であれば、多くは肝臓で水溶性の物質に代謝され、尿中または糞便中に排泄され対外に出ていきます。
ネキシウムも体内において同様の経路を経ます。

ネキシウムは、この吸収と全身に循環している間は、いわゆるプロドラッグとして、体に作用しない形態をとっています。
そして、酸性下である胃において初めて効果を示す活性体へと変化し、この活性体が胃壁にあるプロトンポンプと呼ばれる胃酸を分泌する部位に結合することによって、胃酸の分泌を阻害します。
ネキシウムの成分はエソメプラゾールといい、この成分の作用によって、逆流性食道炎や胃潰瘍の治療にネキシウムは用いられています。
また、このようなことからエソメプラゾールは胃以外の部位には作用を示さず、副作用はほとんどない薬物です。
代謝の過程においても、肝臓で他の薬物の代謝を阻害したり、逆に阻害されたりすることは少ないです。

また、ネキシウムの多くが尿中に排泄され、一部が糞便中に排泄されますが、この過程においても、他の薬物の排泄を阻害したり、阻害されたりすることはありません。
このように、ネキシウムは他の薬物との相互作用が少ない医薬品です。
同系統の薬物も同様の特徴を示し代謝の過程において肝臓の代謝酵素は遺伝などによる個人差がありますが、この酵素に依存する程度が低いために、個人差が少ないという特徴も持ち合わせています。